相馬野馬追出陣の地「相馬中村神社」を参拝する2026年01月04日


           相馬野追出陣
 今年の干支は「午」、後期高齢者の私の干支である。今年は何事も午く行く様に、混雑を避け1月3日福島県相馬市の中村神社を参拝した。相馬市中村神社は、相馬市中村に鎮座する由緒ある神社で、相馬地方の総鎮守として長い歴史を有している。また、400騎の騎馬武者が集う国の重要無形民族文化財である日本最大級の馬の祭典「相馬野馬追」の出陣地として広く知られている。

 創建は平安時代初期、延暦年間(8世紀から9世紀初頭)と伝えられ相馬氏の祖とされる平将門の祭神の一柱として祀る点に大きな特色がある。戦国時代から江戸時代にかけては相馬中村藩の歴代藩主により厚く崇敬され、社殿の造営や修復が行わた。現在の社殿は江戸時代の様式を基調とした簡素で重厚な佇まいを保ち、武家文化の美意識を今に伝えている。境内は市内の中心地にありながら、静謐な雰囲気に包まれている。

中村神社境内入り口 狛犬ならぬ御神馬<右松の後ろ>

          中村神社入り口に鎮座する2頭の御神馬

横から見た鎮座する御神馬

          急勾配の本殿

階段手すりに付属する多くの馬の胸像

 帰りは傾斜の緩やかな階段で降り、中村神社を後にした。

 最後に、お正月に相応しい宮城道雄の「春の海」をお届けして終わります。

本来なら「琴」と「尺八」の二重奏で有名な曲ですが、今回は私の好きなEuropean Jazz Torioの演奏によるモダンな Haru no Umi(Spring  Sea)をお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=B7KagcuQFAo



仙台市で開催された「山中千尋トリオ クリスマス・ジャズライブ」を聴く2025年12月20日


 昨夜、仙台市青葉区にある「日立システムズホール」で開催された「山中千尋トリオのクリスマス・ジャズライヴ」を鑑賞した。私にとっては、2010年8月に福島県国見町観月台市民文化センターで行われた「里帰り」公演以来15年ぶりである。国見には祖父母が住み、チケット購入時に祖父が「千尋をよろしく」と語っていた記憶が蘇った。彼女は福島との縁が深く、同年3月には出生地・郡山市からフロンティア大使に委嘱されている。

2010年国見町で開催された山中千尋のポスター

 山中千尋はニューヨークを拠点に世界で活躍する、日本を代表する女性ジャズ・ピアニストである。これまで発表したアルバムは、いずれも国内主要ジャズで首位を獲得してきた。日本人として初めて米メジャー・レーベルのデッカ・レコード(ユニバーサルミュージック傘下)と契約し全米デビューを果たしたほか、2004年には日本人初のカーネギホール出演を実現するなど、国際的評価も極めて高い。ダイナリズムな表現力と超絶的な技巧、ジャズの伝統を踏まえつつも大胆な再構築を行う演奏スタイルを特徴とし、2015年9月には、バークリー音楽大学の助教授にも就任するなど、教育面でも存在感を示している。

 当日のコンサートはベース「吉峰勇二郎」、ドラムは「橋本現揮」とのトリオ編成で行われた。

冒頭はイリアーヌ・イリアスの「Impusive」で幕を開け、次いで2001年のデビューアルバム澤野工房から発売された「Living Without Friday」収録のオリジナル曲『Beverly』を披露。さらに、近藤真彦の「Sneker Blus」や、クリスマスにちなみ大幅なアレンジを施した「Have Yourself a Merry Christmas」、「Jingle Bells」が演奏され、独創的なアレンジが印象に残った。前半の締めくくりは、アントニオ・カルロスジョビンの「Desafinado」が選ばれ、洗練されたボサノバの世界観を提示して休憩に入った。

 後半は最新 アルバム「Ooh-La-La」収録のセザル・カマルゴ・マリアーノの「Crumin」から始まり、ステーヴィ・ワンダーの「 You are the Sunshine of My Life」、久保田早紀の「異邦人」と幅広い選曲が続く。さらに、2021年に急逝したチック・コレアの代表曲「スペイン」では観衆の手拍子が加わり、会場が一体となり高揚感を生み出した。

 フィナーレは山中のライヴの定番曲「八木節」で締めくくられ、アンコールは、アントニオ・カルロスジョビンの代表作「A Girl From Ipanera :イパネラの娘」が演奏された。エッジの効いたインプロビゼーションを聴かせる「山中」、体を揺らして楽しそうに演奏する「吉峰」、リムの音を響かせながら二人の音に応える「橋本」と三者の息の合った演奏に大きな拍手の中で

終演した。本公演はデビューから20年にわたる山中千尋の歩みと音楽的なルーツ、そして原曲の枠を超えて再構築する姿勢を総合的に体感できる内容であった。

 最後に今回のコンサートでも演奏された皆様もご存知の「八木節」をお届けして終わります。八木節は、群馬県・栃木県の二県に渡り、愛されている俗謡・盆踊りの唄である。桐生市で15年間過ごした彼女にとっては八木節は地元の曲であり、毎回欠かさず披露するほど特別な思い入れのある一曲である。見事にジャズ風にアレンジされた演奏をお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=IBqCrXr2_9I&list=RDIBqCrXr2_9I&index=1






2年振りに開催された オーデイオフェア ー2025 NODAYA Audio & Hometheater Fair ー2025年11月26日

 先日、仙台で開催された「2025 NODAYA Audio & Hometheater Fair」に足を運んだ。2年ぶりの開催となるこのイベントは、国内外の著名メーカー40社が集結する東北最大級のオーディオ&ホームシアターフェアで、オーディオ銘機賞の受賞モデルや最新の製品、注目の話題機が一堂に並ぶ、非常に充実した内容だった。会場1階には、多様なオーディオ機器やアクセサリー、新品のほか展示品・アウトレット品、さらに中古・新品レコードやCDが揃い、来場者が手に取って楽しめる雰囲気が作られていた。

 2階には本格的なハイエンドオーディオの試聴室が10室設けられ、各室は15人ほどを収容。各メーカーが自慢のフラグシップ機を用い、担当者が解説しながら約50分間じっくり試聴させてくれる構成となっていた。私はそのうち4つのブースを回り、普段では味わえない高品位な音の数々を体験した。

 最初に訪れたのは、2014年にギリシャで設立された新興ハイエンドメーカー「PLIUM(ピリウム)」のブースである。日本ではまだ馴染みが薄いが、同社は妥協なき設計思想を掲げ、世界中から厳選した部品を集めて高精度なアンプを製造している。製品名も「ALEXANDER」「HERACULES」などギリシャらしさが漂い、初めて耳にするその音は力強さと透明感を兼ね備えており、新鮮な驚きを与えてくれた。

ギリシャPLIUM社アンプとフランスのAudioNec社の高級スピーカー

 次に試聴したのは、日本のハイエンドを代表するTADのブースである。パイオニアのトップ開発プロジェクトを母体とする同社は、技術力の高さで世界的に評価されている。今回は、自社の高級アンプと最新フロア型スピーカー「Evolution One」を組み合わせたシステムを体験。緻密で正確な音像、自然な空気感、堂々とした佇まいが印象的で、まさにTADの技術が凝縮されていた。

白いフロア型「Evolution One」とウッド調「Grand Evolution One」

 三つ目はD&Mのコーナーで、MARANZが近年発売した最高峰モデル「10シリーズ」を試聴した。プリメインアンプ、ストリーミングプリアンプ、SACDプレーヤーが揃い、英国Bowers & Wilkinsの高級スピーカーと組み合わせることで、極めて上質な音の世界が展開された。豊かな情報量と落ち着きある音色は、まさにラグジュアリー・パフォーマンスという言葉がふさわしく、長年のファンにも新鮮な感動を与える内容だった。

         Maranz モデル10シリーズ & B&W スピーカー

 最後に訪れたは、現在最も関心のある高音質のHi-Res(AMAZON Music HD、Spotify、Qobuz等)のサブスクミュージックのネットワークオーディオ関係ブースである。ここでは、ハイレゾ再生の第一人者である土方久明氏が登壇し、Hi-Res音源とネットワーク機器の関係について講演した。一般家庭用ルーターはノイズの影響を受けやすいが、オーディオ専用ルーターや高品質LANケーブルを使用することで、音の鮮明さやダイナミクスが大きく改善するという内容で、実際の比較デモでは想像以上の効果を体感できた。ハードだけでなくネットワーク環境も音質に直結することを実感し、サブスク時代のオーディオの奥深さを改めて認識した。

機器を用いて解説する土方久明氏(右側)

   最後にオーデイオフェアの各ブースで紹介されたJ-POPの名盤 竹内まりやの「告白」をお届けして終わります。

下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=tOkyxchJArk&list=RDtOkyxchJArk&start_radio=1


茨城県笠間市のモンブランケーキ2025年10月15日


笠間市郊外の「Kasamarron cafe」のモンブランケーキ

 茨城県は栗の「栽培面積・生産量共に全国第1位」であり、笠間市・かすみがうら市・石岡市などが主な産地として知られている。

 中でも笠間市は、市が中心となり「かさま新栗まつり:10月3日~5日」の開催や「笠間の栗もんぶらん旅マップ2025」を発行している。

 今回は「かさま新栗まつり」には行くことができなかったが、10月9日(木)モンブランケーキを求めて出かけた。

 「笠間の栗もんぶらん旅マップ2025」には、なんと28店ものお店が掲載。

 混雑も考慮の上、笠間市郊外の「Kasamarron cafe」を訪れた。


廃校舎跡地の栗スイーツカフェ「Kasamarron cafe」

このお店、廃校となった中学校の校舎跡地にあり、栽培から加工まで手がける栗農家しかできない「贅沢な栗スイーツ」を提供している。

 店には、「熟成プレミアムモンブラン」、「和栗モンブラン」の2種類があった。両者を比較するため2種類を注文した。

 笠間産の熟成和栗をたっぷり使用した贅沢な「熟成プレミアムモンブラン」

茨城産の和栗を極細に絞りあげた香り豊かな「和栗モンブラン」

 どちらも、美味であったが「熟成モンブラン」は収穫後、冷蔵でじっくり熟成させ甘みを最大限に引き出し、濃厚な栗本来の味を堪能できた。

 今回は足をのばして隣町「益子町」を訪れた。益子町は「益子焼」で知られる日本有数の陶芸の町である。江戸末期に笠間焼の陶工「大塚啓三郎」が開窯したことに始まり、鉄分を多く含む益子の土が生む素朴で温かみのある風合が特徴。民芸運動の中心人物「浜田庄司」が拠点を構えたことで、「用の美」を重んじる益子焼が全国に広まった。現在、約300の窯元やギヤラリーが集まり、伝統と現代感覚が融合した作品が生み出されている。春と秋に開かれる「益子陶器市」には多くの人が訪れ、町全体がにぎわう。自然と人の温もりに包まれた益子は、創造と交流の息づく陶芸の里である。なお、今年の秋の「陶芸市」は11月1日~4日に開催される。

 訪れた9日(金)は平日のためか、観光客も少なくゆったりとして好みの陶器を見ることができ、記念にミルクフォーマーを購入した。

          益子焼ミルクフォーマー

益子のメイン通りは午前11時でも人気なし 

          暇で客も来ないので安心して、店の前で朝寝する店の看板犬 

 最後にこの季節に相応しい「Autumn In New York」をお届けして終わります。今回は私の大好きなジャズ・ヴォーカル界のクイーン、「ダイアナ・クラール」のヴォーカルとニューヨークを舞台にまるで空を飛んでいるかのように捉えた街並みが次々と映し出され、どこか寂し気のあるセピア色に仕上がった「ヴィジュアライザー:Official Video」をお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=v5FVmJKPSrY


山形テルサで「小曽根真スペシャル」を聴く2025年09月29日


 昨日、山形市「山形テルサ」で「小曽根真スペシャルコンサート」が開催された。会場「山形テルサ」は国内有数の建築音響を誇るホールとして知られ、木のぬくもりを生かした落ち着いた空間も魅力である。山形交響楽団の演奏会場としても知られている。

床・天井・壁・椅子全て木製のテレサーホール

 今回のコンサートは、「小曽根真」に加え若き実力派ピアニスト「壷坂健登」を迎え、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー(2台ピアノ版)を中心に開催された。

 私にとっては2021年12月石巻での小曽根公演以来4年振りの鑑賞であり、東北では山形のみの開催であった。前回は還暦記念ソロ「Ozone60」であったが、今回は円熟味を増したピアノ演奏を堪能できた。

 近年小曽根真はクラシックにも力を注ぎ、今年7月には岐阜県可児市で開催された新日本フィル交響楽団との共演で同曲を披露しており、ジャズのみならずクラシック的な要素を取り組む音楽家としての幅を拡大している。

 演奏は小曽根の「Untold Stories」で幕を開け、「Lazy Uncle」、「O’berek(オベレク)」と続く。特に「O’berek」は中国・杭州フィルで初演された作品である。その後、壷阪とのデュオで壷阪の「子供の木」、小曽根の「Ital Park」を披露。後半は壺阪の作曲「When I Sing」、「With Time」を経て、本公演の柱ガーシュインの「ラブソディ・イン・ブルー」が、二人の息のあったダイナミックな演奏で奏でられ、会場は大きな熱気に包まれた。終了後はスタンディングオーべションが起こり、鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールへ。ここで小曽根はトランペットを手にすると、聴衆の前に現れたのはおかっぱマント姿で演奏する若き人気トランペッター「松井秀太郎」。聴衆は驚きに包まれた。3人で揃って小曽根の尊敬するピアニスト「オスカー・ピータソン」に捧げる「Hymn to Freedom:自由の賛歌」を演奏し、会場は最高潮に達した。松井は小曽根真からアレンジを学んだ縁で、飛び入りしたと推測され、思いがけず彼の生演奏も聴けたことも大きな喜びとなった。こうして本公演は、小曽根の進化した演奏、壺阪の新鮮な感性、そして松井のサプライズ出演が重なり、忘れ難いコンサートとなった。

 最後にアンコールで演奏された私の大好きなオースカー・ピータソンの作品、「自由の賛歌」をお届けして終わります。感情豊かでダイナミックな演奏を信条とするオスカーを敬愛する小曽根の、繊細かつ力強いピアノソロ「自由の賛歌」をお楽しみ下さい。なお、今年はオスカー・ピータソン生誕100年になります。

演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=zMYR6kFIlb4


猛暑の最中遊覧船に乗って伊豆沼の「蓮」を賞でる2025年08月21日


 ラムサール条約に登録されている宮城県の貴重な自然資源の「伊豆沼・内沼」。お盆時期には、「はすまつり」が開催され、遊覧船に乗って間近に蓮を見ることができる。その美しさ、スケールは日本一と言われ、沼面積は491ha (東京ドーム83個分)の低地湖沼である。海抜6m、最大水深1.6mと東北最大の面積を誇っている。

 人混みを避け、8月20日伊豆沼を訪れた。蓮の特徴として、早朝に咲き昼には閉じる習性をもっているため、満開の花を見るには午前中遊覧船に乗るのがベストの様だ。そのことを知らず、12時過ぎに伊豆沼を訪れた。遊覧船の運行時間は午前8時から11時。すでに休止となっていたが、なんとかお願いすると通常の40分より短い時間であるが運行してもらい、蓮の花が彩る水面を遊覧船で満喫することできた。

「遊覧船」乗車口

 ライフジャケットを身につけ遊覧船に乗船。今日も気温は34度、猛暑の最中更なる体温上昇となった。

          沼一面に蓮の花が咲く水面に遊覧船が運行

  乗船し蓮を間近にみると、ピンクの花と葉の大きさに驚かせれる。

水面下から3m以上もある蓮、直径40cm近くある葉

          蓮の群生地を横切る遊覧船

蓮の花に見惚れるシラサギ?

            沼一面に咲く蓮

見事に咲いた蓮 

   「はすまつり」であるが、4年前の集中豪雨で、沼の蓮が水没し、ここ3年ほど中止であったとのことである。今年もつい最近まで、花が咲かなかったが、ようやく開花し、今回蓮の花を思う存分賞でることができた。

  最後に夏の代表的な花、スクリーン・ミュージック「ひまわり」をお届けして終わります。演奏は聴衆を眠らせない、カリスマ的才能を持つ傑出したヴィオリニストとして知られる「石川綾子」の演奏をお聴き下さい。

演奏は下記URLをクリック願います。

 https://www.youtube.com/watch?v=r5TQOBqbxgo 



 

猛暑の最中オープンバスで奥入瀬渓流の深緑を駆け抜ける2025年07月27日


 奥入瀬オープンバスツアーは、星野リゾート宿泊者向けに、日の丸自動車興業、十和田観光電鉄、星野リゾートの3社が共同で企画したプロジェクト。使用されるバスは、2004年に日本初の2階建オープントップバスとして登場し、プロスポーツの優勝パレードにも使用された「スカイバス東京」。

 このバスで、奥入瀬渓流ホテルの焼山から十和田湖の子の口まで、約14kmの奥入瀬渓流沿いを往復する。途中には滝や巨石、美しい渓流などの見どころが多く、通常徒歩で片道5~6時間かかる行程を、バスなら90分で快適に楽しめる。

 猛暑の続く、7月25日午前のツアーに参加した。出発はホテル玄関前から。2階建てバスに乗ることは初めて、乗り込むだけでもワクワクする。

出発を待つオープンバス

 2階建てバスの座席からの眺めは、通常の目線とは異なり非常に新鮮で、木々の葉に手が届きそうなほどの近さに自然を感じられる。視線の高さが通常のバスの天井ほどにあり、まるで巨人になったような感覚が味わえる。周囲を見渡す360度のパノラマビューからは、奥入瀬渓流の壮大な景色が広がり、その開放感と迫力は圧巻である。これまで訪れた際には見られなかった、新たな視点からの奥入瀬の美しさを体験できる。

          高さ3mの高さから見るオープンバス観光

高さ3mの目線から森を見る

          高さ3mから渓流を見る

 走行中に受ける風は想像以上、猛暑下にありながら、マイナスイオンたっぷりの空気を身体中に取り込んで開放感に満たされる。

観光スポット 銚子大滝

 幅20m 高さ7mの水音高らかに水しぶきをあげる堂々たる滝である。奥入瀬本流にかかる唯一の滝、春の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉、そして冬の氷瀑と、四季折々に魅力的である。

          画面奥の白く見える小滝

 出発から約40分終点十和田湖に、ここで休憩。今日も30度を超える猛暑、森の中から炎天下の十和田湖、水分補給のためミネラルウオーターを付近の売店で購入。

終点十和田湖

 ここから復路ホテルに向かう。今度は反対側から奥入瀬渓流を楽しむことができる。往路では見ることができなかった渓流や巨石、滝を見られる。

          阿修羅の流れ

高さ30mのダイナミックに見える巨石

          より鮮明に見える滝(正面)

 今回のツアーには、奥入瀬渓流ホテルアクティビティ担当スタッフがガイドを務め、奥入瀬の森について詳しく説明してくれる。撮影スポットではバスを停車させてくれるなど、十和田湖まで滝を見ながら片道40分ほどの爽快感のあるツアーであった。

 最後に、わたしの大好きなイージー・リスニングのリーダー「フランク・プールセル楽団」の『急流』をお届けして終わります。

 急流(Le Torrent)は、L・カミロ作曲のイタリアのボレロ。冒頭に弦楽器がフラジオレット奏法を用い、クレシェンドで降下するあたり、急流を思わせる描写を奏でている。見事なストリングスをお楽しみ下さい。

 演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=cZYSs9FaHdU&list=RDcZYSs9FaHdU&start_radio=1



ベルリン・フィル12人のチェリストたちを聴く2025年07月11日


  昨夜7月10日、仙台市泉区にあるイズミティホールで開催された「ベルリンフィル12人のチェリストたち」コンサートに出かけた。
「ベルリン・フィル12人のチェリスト」とは、世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ・セクションのメンバーから構成されるユニークかつ贅沢な室内楽ユニットである。オリジナリティ溢れる重厚な響で世界の音楽ファンを魅了している。12人は、1966年ベルリン・フィル日本公演旅行中、チェロ四重奏がNHKなどで演奏したのがきっかけとなり、活動を開始。1972年オーストリア放送協会の依頼により、ザルツブルグでクレンゲル《讃歌》を演奏した際、「ベルリン・フィル12人のチェリストたち」を名乗り、正式に誕生した。

 この「12人」のメンバーによる最初の公演はヨーロッパではなく、実は日本の早稲田大学大隈講堂で1973年10月26日に公演された。さらに、彼らのために作曲された最初のオリジナル作品であるボリス・ブラッハーの「ブルース、エスパニョーラとルンバ・フィルハーモニカ」もこの講堂で初演、世界に羽ばたいていった。12人は音楽外交使節としての役割を各国で果たしている。日本の関係は深く、1990年天皇陛下への皇位継承のお祝いとしてヴァイツゼッカー大統領から遣わされ御前演奏。

 1996年には神戸において阪神淡路大震災チャリティコンサートを行うなど、日独の親善大使として大きな役割を果たしている。その他、1994年日本の楽曲だけを収めた『泣きたいだけ泣いてごらん 三枝成彰編曲による「日本の歌」』というCDをファンハウスから出している。ここには、日本の民謡や「荒城の月」「赤い靴」「おぼろ月夜」などの唱歌をアレンジして収録。

泣きたいだけ泣いててごらん 三枝成彰編曲による「日本の歌」

 現在この名盤が最新リマスターされ、ソニー・ミュージックから発売されている。

 今回は、結成50周年記念公演として7年ぶりに来日。仙台には21年ぶりの来仙である。

 昨夜の演奏内容は1曲目がクレンゲルの「12人のチェロのための《讃歌》」。12人が正式に結成した際の記念すべき曲。続くブラッハーも世界で最初に公演をした際に初演した「ブルース、エスパニョーラとルンバ・フィルハーモニカ」。いずれもこのメンバーの代表作である。その他、フォーレの「パヴァーヌ」、ユルメールの「ピガール」、映画『タイタニック』のメイン・テーマ曲、およびドヴォルザークの「ユーモレスク」。とセミ・クラシックコンサートの様な演奏であった。ここで休憩。後半の冒頭は、タンゴの革命児ピアソラの《天使の組曲》から3曲。ピアソラと言えば、「リベルタンゴ」を思い浮かべるが、演奏は無し。聴衆の拍手も少なく私と同じ感想を持った様に推測される。続いて日本民謡「こんぴらふねふね」と日本歌曲の先駆け(西洋音楽との融合)となった滝廉太郎の「荒城の月」。日本人の心のふるさとに新たに光を照らした作曲家三枝成彰の編曲によるチェロの響きの中で蘇った演奏、大いに感動した。両曲ともに前述したCD「泣きたいだけ泣いてごらん」に収録されている。

 続いてJ. フレンセ《朝の歌》。次の演奏はシャンソン、E.ピアフの代表作「バラ色の人生」。初めて聴く12人のチェロによるエレガントな演奏に聴き入った。その他、ジョージ・ガーシュウィンのクラップ・ヨー・ハンズ「パリの恋人」。最後はジャズでお馴染みのD. エリントンの「キャラバン」であった。

 アンコールの「オペラ座の怪人」、昨年中新田バッハホールで開催されたYou Tubeで世界の注目を浴びたプラハ・チェロ・リパブリックのチェロ4重奏団の同じ演奏を思い起こした。4人と違い12人というダイナミックで迫力ある演奏を堪能することができた。

 アンコール曲はこれで終了と思いきや、なんと私の大好きなピアソラの「リベルタンゴ」が演奏され聴衆も大喜び。さらにビートルズの「ミッシェル」まで演奏されたのである。聴衆はスタンデングオベーション。大いに盛り上がったコンサートであった。

 最後に今回アンコールで演奏されたピアソラの「リベルタンゴ」をお届けして終わります。素晴らしいチェロの演奏をお楽しみ下さい。

演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=sgKcBR_C7PI&list=RDul3HnMnUl6s&index=2





穐吉(秋吉)敏子ミュージアムを訪ねて2025年06月21日

 穐吉(秋吉:以下一般に知られている異字体の秋吉と表記)敏子ミュージアムは、盛岡市バスセンター「ホテルマザリウム」3階ロビー傍に2022年10月オープン。このミュージアム、秋吉敏子の熱狂的ファンである盛岡のジャズ喫茶「開運橋のジョニー」のマスター照井顯氏の永年の夢が叶って実現した。

 ミュージアムといっても規模は小さく「展示コーナー」に近い感じ。オープン・スペースで入場は無料である。規模は小さいが展示品には、秋吉が保管していたグラミー賞ノミネートのプレートやコンサートのポスター、ステージ衣装など貴重なコレクションが展示されている。秋吉ファンの聖地とも言える施設でもある。


        秋吉(穐吉)敏子ミュージアム

秋吉のドレスと渡米後初の貴重な1967年タウンホールリサイタルポスター(写真上段中央)

 秋吉敏子は、1953年来日したジャズ・ピアニスト「オスカー・ピータソン」に見出され、彼の推薦によって米国のレコード会社ノーマン・グランツ(現ヴァーヴレコード)から米国向けに東京で録音。日本人として、戦後はじめてLPをリリースしたジャズ・ピアニストである。

   1953年米国ノーマン・グランツ社録音10インチ(25cm)LPと45回転EP

   秋吉語録には、「米国を拠点に活動するきっかけは1953年のレコーディングでした。日本人が米国の一流レーベルからレコードを出すなんて考えられない時代でした。周囲からはシンデレラのように見えたかもしれません。」とある。

 このLP米国発売が切っ掛けで、日本人で初めて米国ボストンにあるバークリー音楽院(現バークリ音楽大学)の奨学金を獲得し渡米。以後秋吉の推薦でサックス奏者「渡辺貞夫」がバークリーに入学するなど日本人米国進出の礎の役割を果たしたのである。


 以下に彼女の主な活動を年代別に列挙する。

1929年12月12日旧満州遼陽で生まれる。49年より九州の進駐軍クラブでジャズ演奏。同年単身上京し、当時日本のトップグループでピアノ演奏。51年渡辺貞夫を加え、コージー・カルテッドを結成。

 53年ノーマン・グランツ来日時に、初レコーディング。その作品「Amaging Toshiko Akiyoshi」が全米で注目され、56年1月バークリー音楽院奨学生として渡米。56,57年とニューポート・ジャズ・フェスティバルにも出演、一躍注目される。73年、秋吉敏子のオリジナル曲のみを演奏する「トシコ~タバキン・ビッグ・バンド」を結成。数々の名演、名盤を世に残し、人気と地位を獲得。代表作として、74年発表の「孤軍」、75年「ロング・イエロー・ロード」、76年「花魁譚(おいらんたん)」「インサイツ」などの名盤を発表。モダン・ジャズの金字塔として世界中で評価されている。82年、ニューヨークに居を移しバンドを「トシコ・アキヨシ・ジャズ・オーケストラ・フィーチャリング・ルー・タバキン」と再編成。73年から30年間オリジナル曲のみで演奏。2003年カーネギホールコンサート後、オーケストラを解体。その後は原点に戻りピアノに専念。ソロ、デユオ、トリオ、カルテッドなどの小編成で活動。

 主な受賞歴を紹介すると、1997年紫綬褒章、99年にはジャズの殿堂(International

Jazz Hall of Frame)入り。2004年旭日小授章、2006年ジャズ界で最も権威のあるジャズマスター賞受賞。グラミー賞には14回ノミネートされるが未受賞に終わっている。

          グラミー賞にノミネートされたプレート

 なお、「ホテルマザリウム」内には秋吉敏子をモチーフにしたテラス付きルームが設置されている。

ドアには 秋吉敏子と夫ルー・タバキンのサイン

 室内には、秋吉のLPレコードとプレーヤ、オーディオアンプが設置され秋吉のレコードを楽しめる。

    LPとプレヤー(DENON)アンプ(SUNSUI)スピーカー(Technics)

その他、ホテル内のCafe  Bar West38ではジャズのライブ演奏が楽しめる。昨夜20日は、ウィリアム浩子のコンサートが開催されていた。

熱唱するウイリアムス浩子

最後に、米国進出の契機となった秋吉の「Amazing Toshiko Akiyoshi」から私の大好きな「Laura ローラ」をお届けして終わります。素敵なピアノ・ソロ演奏をお楽しみ下さい。

演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=bxvknRXfAHQ&list=RDbxvknRXfAHQ&start_radio=1

参考文献 

穐吉敏子著「ジャズと生きる」岩波新書(新赤盤)467、1996年10月

 岩波書店 ISBN4-00-430467-9

あなたは「ハンカチの木」をご存知ですか?2025年05月19日


          ハンカチをぶら下げた様な花を咲かせるハンカチの木
 先日、家内の知人宅から珍しい花が咲いたとの知らせを受け伺った。

すると、今まで見たことのない「ハンカチの木」という中国源産の落葉高木である。樹齢20年とか、今回初めて見事に咲いたとのことである。成長すると高さは12m、自然環境下では最大20mに達する珍しい高山植物である。

ハンカチの木と包と花

 春から初夏にかけけて、球状の小さな花序が咲き、その周囲を2枚の大きな白い包が囲んでいる。これらの包が風に吹かれる様子が、ハンカチが舞っている様に見えることから、その名が付けられた。白い2枚の包が鳩に似ていることから別名「ハトノキ」とも呼ばれている。

          落葉するハンカチの包
 葉はハート形で縁に鋸歯があり、裏面には柔らかい毛が生えている。

白い包とは、花を守っている葉っぱのようなもの

 花は中央にある丸い部分:一つの雌花にたくさんの雄花が集まった花

          落葉したハンカチの木の白い「包」と「花」

 初めて見る見事な「ハンカチの木」に深く感動した。

  最後に花に因んだ曲「小さな花: Petite fleur」をお届けして終わります。

「小さな花」は、米国のソプラノ・サックスおよびクラリネット奏者シドニー・ベシェ Sidney Becherが1952年作曲。パリーを中心にヨーロッパで人気を博し、フランス語の歌詞が付与されシャンソンとして歌われた。日本ではザ・ピーナッツが「可愛い花」というタイトルでヒットさせた。

 今回は私の好きなクラリネット奏者「北村英治」の演奏でお届けします。

お楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=9Z30mFmOgHo