山形テルサで「小曽根真スペシャル」を聴く ― 2025年09月29日


床・天井・壁・椅子全て木製のテレサーホール
私にとっては2021年12月石巻での小曽根公演以来4年振りの鑑賞であり、東北では山形のみの開催であった。前回は還暦記念ソロ「Ozone60」であったが、今回は円熟味を増したピアノ演奏を堪能できた。
近年小曽根真はクラシックにも力を注ぎ、今年7月には岐阜県可児市で開催された新日本フィル交響楽団との共演で同曲を披露しており、ジャズのみならずクラシック的な要素を取り組む音楽家としての幅を拡大している。
演奏は小曽根の「Untold Stories」で幕を開け、「Lazy Uncle」、「O’berek(オベレク)」と続く。特に「O’berek」は中国・杭州フィルで初演された作品である。その後、壷阪とのデュオで壷阪の「子供の木」、小曽根の「Ital Park」を披露。後半は壺阪の作曲「When I Sing」、「With Time」を経て、本公演の柱ガーシュインの「ラブソディ・イン・ブルー」が、二人の息のあったダイナミックな演奏で奏でられ、会場は大きな熱気に包まれた。終了後はスタンディングオーべションが起こり、鳴り止まぬ拍手に応えてアンコールへ。ここで小曽根はトランペットを手にすると、聴衆の前に現れたのはおかっぱマント姿で演奏する若き人気トランペッター「松井秀太郎」。聴衆は驚きに包まれた。3人で揃って小曽根の尊敬するピアニスト「オスカー・ピータソン」に捧げる「Hymn to Freedom:自由の賛歌」を演奏し、会場は最高潮に達した。松井は小曽根真からアレンジを学んだ縁で、飛び入りしたと推測され、思いがけず彼の生演奏も聴けたことも大きな喜びとなった。こうして本公演は、小曽根の進化した演奏、壺阪の新鮮な感性、そして松井のサプライズ出演が重なり、忘れ難いコンサートとなった。

最後にアンコールで演奏された私の大好きなオースカー・ピータソンの作品、「自由の賛歌」をお届けして終わります。感情豊かでダイナミックな演奏を信条とするオスカーを敬愛する小曽根の、繊細かつ力強いピアノソロ「自由の賛歌」をお楽しみ下さい。なお、今年はオスカー・ピータソン生誕100年になります。
演奏は下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=zMYR6kFIlb4

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