曹洞宗洞瀧山「總光寺」の写仏修行と酒田の「滝巡り」 ― 2024年04月24日
今年の開館は4月1日、開館まもない4月8日午前に参拝した。
「總光寺」の参道約200mの両側には、樹齢400年で約120本の杉の木「江戸時代の初め、当時の住職が植えたもの」が植えられていた。多くはキノコの様な形に整えられていることから、「キノコスギ」と呼ばれる。
大きくなる前に丸く刈り込んだ火星人の様な「キノコ杉」
参道を進むと、重厚で立派な山門が出迎えてくれる。
酒田市指定文化財に指定された「總光寺」の山門
まずは庫裡にて御朱印をお願いし、志納金1,500円の写仏体験(台紙・写仏手本・オリジナル干菓子付き抹茶:)をする事にした。今回は我々夫婦のみの写仏体験。
筆ペンを利用し、台紙の上をなぞって写仏を行うのである。画像は比較的簡単な「ダイジェスト版」と写仏に時間のかかる複雑な「正規版」が用意されている。私は「ダイジェスト版」、家内は「正規版」を選び、本堂内で写仏作業を行った。
完成した正規版:太い筆で写仏したため、
お釈迦さまの左目がウィンク状態写仏作業終了後、別室で住職よりオリジナル干菓子付きの美味しい抹茶が出され、至福のひと時を過ごした。
その後、本堂裏の由緒あるお庭国指定名勝庭園「蓬莱園」を見せてもらった。小堀遠州流の様式を取り入れた、江戸時代後期の作と言われている庭である。自然の景観を構成する山・渓谷・海などを築山・滝・池などで表現する見事な庭園であった。
国指定名勝庭園「蓬莱園」:あと1週間もすれば桜が満開
静寂に包まれ、「沈黙」のひととき
まさに、古寺の趣を堪能した2時間ほどの時の旅を過ごすことができた。
「總光寺」を後に、次の目的地「滝」見物に向かった。
酒田は、滝王国と呼ばれ、見ごたえのある滝がたくさん有る。今回は、末広がりに流れる「不動の滝」と、落差63m・幅5mの直瀑として県内随一の高さを誇る「玉簾の滝」を訪れた。
まずは、酒田市下黒川地内の「不動の滝」を紹介する。滝が三方に広がる珍しい末広の流れであることから別名「開運出世の滝」とも呼ばれるパワースポットである。
開運出世の滝 「不動滝」
続いて、酒田市升田字大森にある「玉簾の滝」を紹介する。断崖絶壁から流れ落ちる水が、玉の簾のように見えることから、この名がついたと言われる。滝の岩は、東北日本の全体が海底にあった時代に噴出した溶岩が固まってできた。白滝と黒い岩壁との対比が美しく、柱状にできた割れ目がとても綺麗である。ライトアップされることもあるとのこと。水しぶきを上げながら冷気を醸し出す幻想的な滝であった。暑い日には滝修行といきたいところである。
断崖絶壁から流れ落ちる「玉簾の滝」
最後に、まるで滝が落ちる様にストリングスを演奏させるマントバーニ・オーケストラのカスケイディング・ヴァイオリンズ奏法による、華麗な「シャルメーヌ」をお楽しみ下さい。
演奏は下記URLをクリック願います。
クラゲの水族館ー鶴岡市立加茂水族館 ― 2024年04月20日
鶴岡市立加茂水族館は1930年に開館した民間の水族館からスタートし、1964年に現在地に移転。1997年に、たまたま水槽で泳いでいた「サカサクラゲの赤ちゃん」を展示して以来評判となり、クラゲ水族館に特化し「クラゲ水族館」として知られる様になった。クラゲの飼育・繁殖に関する高度なノウハウを持ち、海洋生物学研究者や世界の水族館からも注目を受けている。さらに、2014年に新館「クラゲドリーム館」としてリニュアルされ、国内外から多くの来館者で賑わっている。見学日は日曜日と重なり、県外の来館者をはじめ外国人も多く、かなり混雑していた。
現在、同館で展示されるクラゲは約80種類。これらを一堂に見られる水族館は世界でも加茂水族館だけである。そのほか、「アシカ」や「アザラシ」の繁殖にも取り組んでいる。
ホウボウをはじめとする庄内浜の魚
加茂水族館入口を入るとすぐに、地元庄内浜の自然を伝える「淡水魚や海水魚のコーナー」が展示されている。水深100~200mに生育する「ホウボウ」の半円形の鮮やかな青緑色の胸びれを広げて泳ぐ、珍しい姿を見ることができた。
魚コーナーの次は、いよいよクラゲコーナー「クラネタリウム」の世界。
見た目にも美しい「アトランティック・ベイネットル」。白く透明で綺麗だが、毒が強く、水族館ではミズクラゲを給餌しているとのこと。
汽水域に生育する大型のクラゲ「アトランティック・ベイネットル」
次のコーナーでは円柱型クラゲ水槽「クラゲチューブ」を中心に展示されている。インテリアのようにぷかぷか浮かぶクラゲに魅了される。
体全体が青色をしている「ブルーキャノンボール」クラゲ
最後のコーナーは、クラネタリウムのメイン展示「クレラゲドリームシアター」である。直径5メートルもある円形の大きな水槽で、約1万匹のミズクラゲがゆらゆらと浮遊する姿は圧巻である。
クラゲドリームシアーターの直径5mの大きな水槽に泳ぐ約1万匹のミズクラゲ
最後にビリー・ヴォーン楽団の「サンゴ礁のかなたに」をお届けして終わります。演奏は下記URLをクリック願います
https://www.youtube.com/watch?v=1AWI-fsERwc
白石川堤の「一目千本桜」と「船岡城址公園の桜」 ― 2024年04月13日
映画「オッペンハイマー」を観て ― 2024年03月29日
昨年から、是非観たいと思っていたこの映画。早速、日本上映の初日に鑑賞したので報告する。
ストーリーは2つの公聴会が基となって構成されている。一つは、オッペンハイマーが政府の公職から追われるまでの1954年の聴聞会である。
もう一つは、オッペンハイマーと確執があるアメリカ原子力委員会創設委員であるルイス・ストローズの1958年に上院で開催された公聴会である。この部門は白黒写真で撮影されている。
「Russians」は1985年リリースされたソロアルバム「The Dream of the Blue Turtles」に収録。当時のアメリカとソ連の冷戦と相互確証破壊について書かれた曲である。
演奏は下記URLをクリック願います。<和訳付きで聴くことができます。>
https://www.youtube.com/watch?v=376SZvpqIQg&t=2s
1. 中村宏「ジャズを求めて60年代ニューヨークに留学した医師の話」
ディスクユニオン社、2016年 ISBN978-4-907583-87-3
お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIANその2:オーデイオ編 ― 2024年03月08日
リトグラフ画像下の家具調JBLのヴィンテージスピーカー「パラゴン」
このスピーカー、実は岩手県奥州市水沢にあったジャズ喫茶「ハーフノート」で、2021年にマスターが亡くなるまで、長らく使用されていた由緒あるヴィンテージ・スピーカー。スピーカーを譲り受けたマスターは、店名にこのスピーカーにちなんで「パラゴニアン」と命名したとのことである。
「ハーフノート」で使用されていたJBL Paragon(パラゴン)スピーカー
ここで、「パラゴン」について補足する。オーディオ・ファンにとって一度は名前を聞いたことがある名機パラゴンは、1957年から1983年まで約1000台が製造された。日本では、1965年山水電気が輸入を開始し、本格的に流通した。ステレオ方式による、3ウェイ・6スピーカーの画期的なフロアー型スピーカーである。パラゴン製造には高い技術を持つ木工職人を必要とし、、全て手作業で制作された。 JBL社において、ただ一人残った職人は日本人。この最後の日本人が引退した1983年に製造が終了した。この様な背景から日本人にも人気のあるスピーカーである。
使用アンプは、「パラゴン」と相性のよいMacintosh の最上位機種。
パワーアンプMC2301は、出力段にジャズ向きのKT88真空管8本を使用し、真空管アンプとして驚異の300Wの高出力を実現。プリアンプC1000/Tは、豊潤且つ繊細な表現で音楽の楽しさを魅了する真空管アンプである。
使用レコードプレーヤーは、Nottingham Analog Studio Space Deck HD,および Thorens TD-124 MkII。カートリッジは, Ortofon SPU-GT, Shure. V15 Type III。こだわりの防音設計と豪華なオーデイオシステムで、話し声も聞こえないほどダイナミックで生演奏の様な至高のアナログ・サウンドを楽しむ事ができた。
AMP Macintosh MC2301・ C1000C/T
もう1台入口ドア側に設置されたスピーカーは、やはりJBL社の「EVEREST」である。「EVEREST」は、アナログからデジタルへと移行しようとした時代に「パラゴン」に代わる新たなフラッグシップスピーカーとして開発された。 EVEREST <DD55000>は、何処にいても正確なステレオイメージが得られるという、全く新しい技術を用いて1985年にパラゴンの創造性溢れるステレオを受け継いだ傑作品として誕生した。
パラゴニアンではCD演奏の際、この「EVEREST」を利用して高音質のサウンドを提供している。CDプレヤーはESOTERIC。CDによるEVERESTを利用した演奏は、PARAGONに比べ大型スピーカーにしては意外と静か。高音質で、透明感のある質感の高い素晴らしいサウンドであった。
入口ドア付近に設置された JBLスピーカーEVEREST DD67000
最後に、店内で流れるLPレコードから私の好きなモダン・ジャズの名盤Miles Davis QuintetーLound Midnightをお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=GIgLt7LAZF0
お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIAN その1: アート編 ― 2024年03月06日
Blue Noteジャケットで最も人気のある「Cool Struttin's / Sony Clark」Blue Note 1588 も展示 右端参照
さらに、トイレ内にも今まで見たことのないDSMのモダンなデッサンも飾ってあった。 DSMのリトグラフを中心に、約400枚のLPを収集する熱烈な愛好家であるマスターのマニアックな一面を窺うジャズ喫茶である。
最後にDSMデザインが冴える、宙を飛ぶ二人のテナー奏者の壮烈なバトルを描いたジャケットとして知られるLPから、バラード「エンブレイサブル・ユー」をお届けして終わります。ロイ・エルドリッジ(Roy Eldridge)からパーカー(Charlie Parker)の受け渡しをお楽しみ下さい。
演奏は下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=mkMIFNoLtVo
お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIANその2:オーデイオ編ヘ続く
澤井 清 ベスト・ブログ集3:グラフィック・デザイナー デヴィッド・ ストーン・マーチンのLP ― 2024年02月23日
本ブログは、LPレコード発売黎明期に活躍したLPジャケットの制作者「デヴィッド・ストーン・マーチン」について、人物紹介、彼の描いた代表的なLPジャケット、及びその演奏を楽しめます。
ブログでは、「チャーリ・パーカー」や「秋吉敏子」の秀逸な演奏を聴くことができ、ジャズ・ファン必見のブログである。詳細は下記URLよりアクセス願います。
https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-37.html
なお、デヴィッド・ストーン・マーチンについては、昨日2月22日 村上春樹の「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」という書物が発売された。
『デヴィッド・ストーンマーティンの素晴らしい世界』文芸春秋社
ISBN978-4-16-391809-9 2024年2月25日 ¥2,530
海が見えるコンサートホール「七ヶ浜国際村」 ― 2024年02月10日
正面奥にある開放感あふれた水に浮かぶ直径10メートルの「円形型野外ステージ」
舞台後方の大きなガラスの向こうには海が一望に見渡せ、客席から海が見える「コンサートホール」として知られている。実施される全てのコンサートがスクーリーン全開ではなく、演奏スタイルよって海が見えないクローズ状態もある。写真は2022年6月12日開催された、グレン・ミラー楽団を継承する「アメリカ空軍太平洋音楽隊」による「華麗なるビッグバンド・ジャズの世界」演奏時の写真である。この日の演奏は写真撮影も 許可され,天候もよくステージ眼下の太平洋を見ることができた。
曲目は、メンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」作品61より「結婚行進曲」、ダヴィッドの「トロンボーン小協奏曲」、およびドヴォルザークの「交響曲第8番」。久し振りに、オーケストラによる生演奏を堪能することができた。願わくば、ドヴォルザークの作品でいちばん有名な交響曲第9番「新世界」を聴きたかった。
https://www.youtube.com/watch?v=IqQpT6hHtfI
ほっこり作並ー冬まつりー ― 2024年01月28日
湯のまち作並観光交流館「ラサンタ」主催の「ほっこり作並」という、雪まつりが昨夜開催された。今回は、ケルト音楽演奏やキッチンカーも出店。お酒などがあり、午後1時から夜7時までイベントを楽しむことができる。
作並駅の「雪灯籠」
作並宿街道(国道48号)は昔の街道で、雪灯籠が映える。作並駅をはじめ、沿道沿いに飾られた雪灯籠に夕方には火が灯り、街道が幻想的な雰囲気につつまれる。雪灯籠のほのかな灯りがほっこりした気持ちにさせるため、「ほっこり作並」と呼ばれる。
作並宿街道に点灯する「雪灯籠」
夕方、会場の「ラサンタ」を訪れた。キッチンカーは未だ出店されていたが、観客も少なくなり、幻想的な灯籠が灯されていた。
会場「ラサンタ」に灯る幻想的な「雪灯籠」
ニッカウィスキー仙台工場から岩谷堂に向かう旧バス道路沿いにも雪灯籠が準備され、点灯する。
バス道路に灯る「雪灯籠」
私の住んでいる宅地「岩谷堂」も点灯。我が家の庭に「ローソク」を点灯した。
我が家の庭に灯る「雪灯籠」
ご近所にも手の込んだ様々な「かまくら」が設置。あたり一面幻想的な世界となる。
近隣宅に灯る「雪灯籠」
中でも圧巻なのは、ご近所の愛犬家よる大掛かりなかまくら。その数50を超える見事な「かまくら」。ご覧下さい。
圧巻のかまくら「雪灯籠」
幻想的な50を超える大掛かりなかまくら「雪灯籠」
最後にデイズニーを象徴する楽曲としておなじみの「星に願いを」お届けして終わります。下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=5f7UxhzAwGI
「どんと祭」で「無病息災」 ― 2024年01月14日
秋保神社の「どんと祭」も同様、17時から火入れとなり、18時から御社殿で市の無形文化財「秋保神社神楽」が初奉納される。
どんと祭はお焚き上げ前に神主による「祈願」から始まり、その後「お焚き上げ」の御守、門松、お正月飾りに着火。現場付近には火事にならないように消防車が待機し、行われる。
「どんと祭」燃え上がるお焚き上げ:この火にあたると一年間無病息災で過ごせる
「どんと祭の由来」について詳細な紹介は、澤井清『勝負の神様ー秋保神社の「初詣」と「どんと祭」』をご覧下さい。下記URLからアクセス願います。
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