曹洞宗洞瀧山「總光寺」の写仏修行と酒田の「滝巡り」2024年04月24日

 4月上旬、山形県鶴岡市あつみ温泉の老舗旅館「萬国屋」に一泊。翌朝、フロントで酒田市の観光ガイドブック「さかたさんぽ」を貰い、その中に曹洞宗洞瀧山「總光寺写仏体験」を見つけ行ってみる事にした。

 今年の開館は4月1日、開館まもない4月8日午前に参拝した。

 「總光寺」の参道約200mの両側には、樹齢400年で約120本の杉の木「江戸時代の初め、当時の住職が植えたもの」が植えられていた。多くはキノコの様な形に整えられていることから、「キノコスギ」と呼ばれる。

         大きくなる前に丸く刈り込んだ火星人の様な「キノコ杉」

 参道を進むと、重厚で立派な山門が出迎えてくれる。

 酒田市指定文化財に指定された「總光寺」の山門

 まずは庫裡にて御朱印をお願いし、志納金1,500円の写仏体験(台紙・写仏手本・オリジナル干菓子付き抹茶:)をする事にした。今回は我々夫婦のみの写仏体験。

 筆ペンを利用し、台紙の上をなぞって写仏を行うのである。画像は比較的簡単な「ダイジェスト版」と写仏に時間のかかる複雑な「正規版」が用意されている。私は「ダイジェスト版」、家内は「正規版」を選び、本堂内で写仏作業を行った。


           本堂内の写仏作業場
 厳かな本堂内で住職より時間を気にしないで写仏するようにとの指示があり、後は老夫婦のみの静寂な空間で邪念を捨て写仏作業を実施。「ダイジェスト版」 を選んだは私は、およそ15分で完成。
      ダイジェスト版薬師如来
 正規版を選んだ家内は、なかなか写仏作業が進ままず悪銭苦闘。およそ40分程かかった。
            正規版の写仏作業

  完成した正規版:太い筆で写仏したため、 

   お釈迦さまの左目がウィンク状態

 写仏作業終了後、別室で住職よりオリジナル干菓子付きの美味しい抹茶が出され、至福のひと時を過ごした。

 その後、本堂裏の由緒あるお庭国指定名勝庭園「蓬莱園」を見せてもらった。小堀遠州流の様式を取り入れた、江戸時代後期の作と言われている庭である。自然の景観を構成する山・渓谷・海などを築山・滝・池などで表現する見事な庭園であった。

        国指定名勝庭園「蓬莱園」:あと1週間もすれば桜が満開

 静寂に包まれ、「沈黙」のひととき

 まさに、古寺の趣を堪能した2時間ほどの時の旅を過ごすことができた。

 「總光寺」を後に、次の目的地「滝」見物に向かった。

 酒田は、滝王国と呼ばれ、見ごたえのある滝がたくさん有る。今回は、末広がりに流れる「不動の滝」と、落差63m・幅5mの直瀑として県内随一の高さを誇る「玉簾の滝」を訪れた。

 まずは、酒田市下黒川地内の「不動の滝」を紹介する。滝が三方に広がる珍しい末広の流れであることから別名「開運出世の滝」とも呼ばれるパワースポットである。

  開運出世の滝 「不動滝」

 続いて、酒田市升田字大森にある「玉簾の滝」を紹介する。断崖絶壁から流れ落ちる水が、玉の簾のように見えることから、この名がついたと言われる。滝の岩は、東北日本の全体が海底にあった時代に噴出した溶岩が固まってできた。白滝と黒い岩壁との対比が美しく、柱状にできた割れ目がとても綺麗である。ライトアップされることもあるとのこと。水しぶきを上げながら冷気を醸し出す幻想的な滝であった。暑い日には滝修行といきたいところである。

             断崖絶壁から流れ落ちる「玉簾の滝」

 最後に、まるで滝が落ちる様にストリングスを演奏させるマントバーニ・オーケストラのカスケイディング・ヴァイオリンズ奏法による、華麗な「シャルメーヌ」をお楽しみ下さい。 

 演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=0vpt0JI3Cno


クラゲの水族館ー鶴岡市立加茂水族館2024年04月20日


          円柱型水槽にインテリアの様にぷかぷか浮かぶ「クラゲ」

 今回は、4月上旬山形県鶴岡市の「あつみ温泉」宿泊の際、ついでに訪れた新しい「加茂水族館」について紹介する。

 鶴岡市立加茂水族館は1930年に開館した民間の水族館からスタートし、1964年に現在地に移転。1997年に、たまたま水槽で泳いでいた「サカサクラゲの赤ちゃん」を展示して以来評判となり、クラゲ水族館に特化し「クラゲ水族館」として知られる様になった。クラゲの飼育・繁殖に関する高度なノウハウを持ち、海洋生物学研究者や世界の水族館からも注目を受けている。さらに、2014年に新館「クラゲドリーム館」としてリニュアルされ、国内外から多くの来館者で賑わっている。見学日は日曜日と重なり、県外の来館者をはじめ外国人も多く、かなり混雑していた。

 現在、同館で展示されるクラゲは約80種類。これらを一堂に見られる水族館は世界でも加茂水族館だけである。そのほか、「アシカ」や「アザラシ」の繁殖にも取り組んでいる。

   ホウボウをはじめとする庄内浜の魚

加茂水族館入口を入るとすぐに、地元庄内浜の自然を伝える「淡水魚や海水魚のコーナー」が展示されている。水深100~200mに生育する「ホウボウ」の半円形の鮮やかな青緑色の胸びれを広げて泳ぐ、珍しい姿を見ることができた。

 魚コーナーの次は、いよいよクラゲコーナー「クラネタリウム」の世界。

見た目にも美しい「アトランティック・ベイネットル」。白く透明で綺麗だが、毒が強く、水族館ではミズクラゲを給餌しているとのこと。

         汽水域に生育する大型のクラゲ「アトランティック・ベイネットル」

 次のコーナーでは円柱型クラゲ水槽「クラゲチューブ」を中心に展示されている。インテリアのようにぷかぷか浮かぶクラゲに魅了される。

体全体が青色をしている「ブルーキャノンボール」クラゲ

 最後のコーナーは、クラネタリウムのメイン展示「クレラゲドリームシアター」である。直径5メートルもある円形の大きな水槽で、約1万匹のミズクラゲがゆらゆらと浮遊する姿は圧巻である。

   クラゲドリームシアーターの直径5mの大きな水槽に泳ぐ約1万匹のミズクラゲ

 最後にビリー・ヴォーン楽団の「サンゴ礁のかなたに」をお届けして終わります。演奏は下記URLをクリック願います

https://www.youtube.com/watch?v=1AWI-fsERwc



 



白石川堤の「一目千本桜」と「船岡城址公園の桜」2024年04月13日

 今年の宮城県の桜の開花は例年より早く、昨日12日は満開を迎えていた。今回の目的地は、
「さくらの名所100選・散歩100選の地」として知られる宮城県柴田町にある、白石川堤の
「人目千本桜」と「船岡城址公園の桜」。まずは、「一目千本桜」をご覧下さい。
 白石川堤一目千本桜の「さくら回廊」JR船岡駅から写真の「さくら歩道橋」を起点に下流方面を約1時間程でぐるっとひと回りできる。これらの桜は、大正12年及び昭和2年に大河原出身の篤志家が白石川堤に桜の苗木約1,200本を植栽した樹齢およそ100年の桜並木である。桜は「大河原町」と「柴田町」のシンボルとして、両町の中心を流れる白石川の堤に延々8kmにわたり、「一目千本桜」を楽しめる。
とりわけ目立つ幹の太さに圧巻。三分の一は樹齢100年の老木
 続いて今度は、明治維新まで柴田氏が居住した館跡で、東北有数の桜の名所、「船岡城址公園」を訪れた。公園内には約1,300本の桜が植えられている。毎年「しばたまつり」が開催され、今年は3月29日から4月14日まで開催。県内外をはじめ、最近は「タイ」等のアジア系外国人観光客で賑わっていた。山頂まで「スロープカー」<ケーブルーカー>があるが、乗客のほとんどが外国人が占め、日本人はおよそ1割にすぎなかった。
          船岡城址公園の山頂から見る白石川の一目千本桜
船岡城址公園山頂から観た白石川反対側「大河原町」の桜
 船岡城址公園山頂からの下り坂は、早めに並び何とかスロープカーの前席を確保、スロープカーから眺める眼下の桜も圧巻である。
 船岡城址公園の桜見物を終え帰宅のため、仙台方面に進み柴田町を通過して間もなく、進行方向に進むと小高い丘に桜が満開。立ち寄って見ることにした。そこは、昭和51年(1976)にオープンした「太陽の村」という自然と人間の豊かなふれあいを求める自然休養村であった。蔵王の山々や太平洋が望める雄大な眺望は最高。春の季節には、眼下の白石川の「一目千本桜」を眺めることができ、レストランや研修・宿泊施設も完備した家族向きの桜鑑賞の穴場スポットである。
眼下に見える遠方の桜並木は前述の白石川の「一目千本桜」
 最後に昨年11月山形県大江町で開催された「コンサート」でサインを頂いた現在You Tubeで大人気のジャズ・ピアニスト「ジェイコブ・コーラー」の「Sakura: 桜」をお届けして終わります。ジェイコブ・コーラーの華麗なピアノの演奏をお楽しに下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

映画「オッペンハイマー」を観て2024年03月29日



 映画「オッペンハイマー」は,クリストファー・ノーラン監督が、世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画である。2024年度アカデミー賞最多13部門にノミネートされ7部門で受賞を果たした作品としても知られている。
 この映画、米国では2023年7月から公開されているが、日本ではようやく、2024年3月29日に公開されることになった。

 昨年から、是非観たいと思っていたこの映画。早速、日本上映の初日に鑑賞したので報告する。

 ストーリーは2つの公聴会が基となって構成されている。一つは、オッペンハイマーが政府の公職から追われるまでの1954年の聴聞会である。

 もう一つは、オッペンハイマーと確執があるアメリカ原子力委員会創設委員であるルイス・ストローズの1958年に上院で開催された公聴会である。この部門は白黒写真で撮影されている。

 オッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く途中休憩なしの3時間という長さを感じさせない程緊張を保ち続ける映画であった。
軍服を拒み、背広姿を貫くロスアラモス研究所長 オッペンハイマー
 広島・長崎の原爆投下に関するシーンは一切なく、原爆実験場の成果を表すシーンに留めている。この映画は「原子爆弾」でも「第二次世界大戦」でもなく、事実を冷静に描き、オッペンハイマーをエモーショナルに描いた伝記映画である。しかしながら、我々日本人にとって「広島・長崎」の原爆投下による悲惨なシーンの導入があれば、核戦争の恐ろしさを世界中に伝え、核戦争の抑止に繋がるかも知れないと思った。
 余談になるが、防衛医大名誉教授 中村宏氏の著書によれば、オッペンハイマーの兄が日本の原爆投下について以下の様に述べている。中村氏は、1963年ニューヨークのマウント・サイナイ病院泌尿器科レジデントとして留学した。その際、泌尿器科部長で米国の著名な泌尿科医「ゴードン・オッペンハイマー」に挨拶に伺うと「僕の弟が日本人に対して大変申し訳ないことをしたので、責任をもってお前の面倒をみてあげる」というようなことを言われ、実際非常に親切にしていただいた。後になって彼の弟が原爆の完成を指導した有名な理論物理学者ロバート・オッペンハイマーであることを知って驚いた。¹とあり、 オッペンハイマーが開発した「原爆」について、兄は心を痛めていた様である。
 最後にクリストファー・ノーラン監督はこの作品の製作経緯について、初めてオッペンハイマーの存在を知ったのは、子供の頃だった。ステイングの楽曲Russians がオッペンハイマーの死のおもちゃ(原爆)から、小さな子供を救うにはどうすればよいのかがきっかけで、彼のことを知り調べる様になったと述べている。それでは、彼がインスパイアされたスティングの「Russians」をお届けして終わります。

 「Russians」は1985年リリースされたソロアルバム「The Dream of the Blue Turtles」に収録。当時のアメリカとソ連の冷戦と相互確証破壊について書かれた曲である。

演奏は下記URLをクリック願います。<和訳付きで聴くことができます。>

https://www.youtube.com/watch?v=376SZvpqIQg&t=2s

 1.  中村宏「ジャズを求めて60年代ニューヨークに留学した医師の話」

ディスクユニオン社、2016年 ISBN978-4-907583-87-3

お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIANその2:オーデイオ編2024年03月08日

  ジャズ喫茶「パラゴニア」当初の訪問目的は、LPレコード発売黎明期に活躍したLPジャケット制作者デーヴィッド・ストーン・マーチン絵画の鑑賞であったが、店内に設置されているオーディオ機器に驚いた。オーディオ・マニア憧れのスピーカー、家具調のJBLのヴィンテージ・スピーカー「パラゴン」が設置されていた。

リトグラフ画像下の家具調JBLのヴィンテージスピーカー「パラゴン」

   このスピーカー、実は岩手県奥州市水沢にあったジャズ喫茶「ハーフノート」で、2021年にマスターが亡くなるまで、長らく使用されていた由緒あるヴィンテージ・スピーカー。スピーカーを譲り受けたマスターは、店名にこのスピーカーにちなんで「パラゴニアン」と命名したとのことである。

                   「ハーフノート」で使用されていたJBL Paragon(パラゴン)スピーカー

 ここで、「パラゴン」について補足する。オーディオ・ファンにとって一度は名前を聞いたことがある名機パラゴンは、1957年から1983年まで約1000台が製造された。日本では、1965年山水電気が輸入を開始し、本格的に流通した。ステレオ方式による、3ウェイ・6スピーカーの画期的なフロアー型スピーカーである。パラゴン製造には高い技術を持つ木工職人を必要とし、、全て手作業で制作された。 JBL社において、ただ一人残った職人は日本人。この最後の日本人が引退した1983年に製造が終了した。この様な背景から日本人にも人気のあるスピーカーである。

 使用アンプは、「パラゴン」と相性のよいMacintosh の最上位機種。

パワーアンプMC2301は、出力段にジャズ向きのKT88真空管8本を使用し、真空管アンプとして驚異の300Wの高出力を実現。プリアンプC1000/Tは、豊潤且つ繊細な表現で音楽の楽しさを魅了する真空管アンプである。

 使用レコードプレーヤーは、Nottingham Analog Studio Space Deck HD,および Thorens TD-124 MkII。カートリッジは, Ortofon SPU-GT, Shure. V15 Type III。こだわりの防音設計と豪華なオーデイオシステムで、話し声も聞こえないほどダイナミックで生演奏の様な至高のアナログ・サウンドを楽しむ事ができた。

AMP Macintosh MC2301・ C1000C/T

  もう1台入口ドア側に設置されたスピーカーは、やはりJBL社の「EVEREST」である。「EVEREST」は、アナログからデジタルへと移行しようとした時代に「パラゴン」に代わる新たなフラッグシップスピーカーとして開発された。 EVEREST <DD55000>は、何処にいても正確なステレオイメージが得られるという、全く新しい技術を用いて1985年にパラゴンの創造性溢れるステレオを受け継いだ傑作品として誕生した。

 パラゴニアンではCD演奏の際、この「EVEREST」を利用して高音質のサウンドを提供している。CDプレヤーはESOTERIC。CDによるEVERESTを利用した演奏は、PARAGONに比べ大型スピーカーにしては意外と静か。高音質で、透明感のある質感の高い素晴らしいサウンドであった。

      入口ドア付近に設置された JBLスピーカーEVEREST DD67000

 LP、CDという異なる音源は、それぞれ相性の良いスピーカーを使い分け、二通りの極上のサウンドを体感できるジャズ喫茶店である。

  最後に、店内で流れるLPレコードから私の好きなモダン・ジャズの名盤Miles Davis QuintetーLound Midnightをお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=GIgLt7LAZF0


お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIAN その1: アート編2024年03月06日

 久し振りにジャズ喫茶店を訪れたいと思い、仙台近郊のジャズ喫茶を探した。すると、店内にジャズカバーそれも私の好きなチャリー・パーカー、カウント・ベイシー、ビリー・ホリディ、スタン・ゲッツ等、ジャズ黄金時代に数多くのジャケット・デザインを手がけた伝説的アーティスト「デヴィッド・ストーン・マーティン」(以下DSMと略)の大きな石版画を店内に展示しているジャズ喫茶、「パラゴニアン」を発見。 今回は、ジャズ喫茶&ワインバー、カバーアートギャラリー「パラゴニアン」のアートについて紹介する。
 「パラゴニアン」は仙台に隣接した東北地方で最も古い歴史のある街、「多賀城市」に2022年12月オープンしたジャズ喫茶店である。
ジャズ喫茶&ワインバー カバーアートギャラリー 「パラゴニアン」
  店内に入ると、期待通りの貴重なDSMのアートを始め、更に音に定評のあるJBL社のスピーカー「 Paragon」 や「Everest」を備えた本格的なジャズ喫茶であった。まずは、DSMの描いたリトグラフ画像を紹介する。
 写真の様にLPレコードのジャケットよりも大きなDSMの貴重なリトグラフの画像が飾られていた。左から、ビリーホリディの①ALL or Nothing at All,②Billie Holiday Sings,③ノーマン・グランツによって開催されたコンサートJATP(Jazz at the Philhamonic) Vol.4コールマン・ホーキンズとレスター・ヤングが収録されたLPに使用されているリトグラフである。
 その他、壁面には数枚のDSMのリトグラフ画像とBLUE Noteジャケットの中でも最も人気のある「Cool Struttin' / Sony Clark」Blue Note1588の闊歩する女性の足をアップで切り取った、先鋭なセンスと独創的なアイディアのアルバムも展示されていた。

  Blue Noteジャケットで最も人気のある「Cool Struttin's / Sony Clark」Blue Note 1588   も展示 右端参照

 さらに、トイレ内にも今まで見たことのないDSMのモダンなデッサンも飾ってあった。 DSMのリトグラフを中心に、約400枚のLPを収集する熱烈な愛好家であるマスターのマニアックな一面を窺うジャズ喫茶である。

 最後にDSMデザインが冴える、宙を飛ぶ二人のテナー奏者の壮烈なバトルを描いたジャケットとして知られるLPから、バラード「エンブレイサブル・ユー」をお届けして終わります。ロイ・エルドリッジ(Roy Eldridge)からパーカー(Charlie Parker)の受け渡しをお楽しみ下さい。

演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=mkMIFNoLtVo

 お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar  PARAGONIANその2:オーデイオ編ヘ続く

澤井 清 ベスト・ブログ集3:グラフィック・デザイナー デヴィッド・ ストーン・マーチンのLP2024年02月23日


 皆さんは、グラフィック・デザイナー デヴィッド・ストーン・マーチンをご存知ですか?

 本ブログは、LPレコード発売黎明期に活躍したLPジャケットの制作者「デヴィッド・ストーン・マーチン」について、人物紹介、彼の描いた代表的なLPジャケット、及びその演奏を楽しめます。

 ブログでは、「チャーリ・パーカー」や「秋吉敏子」の秀逸な演奏を聴くことができ、ジャズ・ファン必見のブログである。詳細は下記URLよりアクセス願います。

  https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

 なお、デヴィッド・ストーン・マーチンについては、昨日2月22日 村上春樹の「デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界」という書物が発売された。

 『デヴィッド・ストーンマーティンの素晴らしい世界』文芸春秋社

ISBN978-4-16-391809-9  2024年2月25日 ¥2,530

海が見えるコンサートホール「七ヶ浜国際村」2024年02月10日

  七ヶ浜国際村は、宮城県宮城郡七ヶ浜町の仙台湾を見ろす高台にある。コンサートホールや円形野外ステージ、および資料館を有するユニークな七ヶ浜町立の複合施設である。太平洋を一望できる自然の地形を生かし、恵まれた自然環境と外国人避暑地があり、国際交流の歴史を背景として、文化創造の拠点となる施設である。
   七ヶ浜国際村コンサートホール全貌

   正面奥にある開放感あふれた水に浮かぶ直径10メートルの「円形型野外ステージ」

 舞台後方の大きなガラスの向こうには海が一望に見渡せ、客席から海が見える「コンサートホール」として知られている。実施される全てのコンサートがスクーリーン全開ではなく、演奏スタイルよって海が見えないクローズ状態もある。写真は2022年6月12日開催された、グレン・ミラー楽団を継承する「アメリカ空軍太平洋音楽隊」による「華麗なるビッグバンド・ジャズの世界」演奏時の写真である。この日の演奏は写真撮影も 許可され,天候もよくステージ眼下の太平洋を見ることができた。

 このホール、1993年7月25日オープン記念コンサートとして出演したピアニスト「仲道郁代」をはじめ、様々なジャンルのアーティストが出演している。今回は「仙台フィルハーモニー管弦楽団」、オーケストラの演奏のためステージ・スクリーンは閉じて行われた。

 曲目は、メンデルスゾーンの劇付随音楽「夏の夜の夢」作品61より「結婚行進曲」、ダヴィッドの「トロンボーン小協奏曲」、およびドヴォルザークの「交響曲第8番」。久し振りに、オーケストラによる生演奏を堪能することができた。願わくば、ドヴォルザークの作品でいちばん有名な交響曲第9番「新世界」を聴きたかった。

 最後に、このコンサートでも演奏された皆様お馴染みのメンデルスゾーンの「結婚行進曲」をお届けして終わります。演奏は、ユーリ・シモノフ指揮「モスクワ・フィルハーモニー交響楽団」。下記URLをクリック願います。

 https://www.youtube.com/watch?v=IqQpT6hHtfI


ほっこり作並ー冬まつりー2024年01月28日

   私の住む作並は、湯のまち作並駅から約4kmニッカウィスキー仙台工場近くにある。行政区域は仙台市であるが、気候は山形県に隣接した地域のため、冬の季節になると一面雪景色となる。

 湯のまち作並観光交流館「ラサンタ」主催の「ほっこり作並」という、雪まつりが昨夜開催された。今回は、ケルト音楽演奏やキッチンカーも出店。お酒などがあり、午後1時から夜7時までイベントを楽しむことができる。

 作並駅の「雪灯籠」

 作並宿街道(国道48号)は昔の街道で、雪灯籠が映える。作並駅をはじめ、沿道沿いに飾られた雪灯籠に夕方には火が灯り、街道が幻想的な雰囲気につつまれる。雪灯籠のほのかな灯りがほっこりした気持ちにさせるため、「ほっこり作並」と呼ばれる。

           作並宿街道に点灯する「雪灯籠」

 夕方、会場の「ラサンタ」を訪れた。キッチンカーは未だ出店されていたが、観客も少なくなり、幻想的な灯籠が灯されていた。

 会場「ラサンタ」に灯る幻想的な「雪灯籠」

 このイベント、作並宿街道以外の私の住んでいる岩谷堂近辺でも実行役員から各家庭に「ローソク」が配布され、実施された。

 ニッカウィスキー仙台工場から岩谷堂に向かう旧バス道路沿いにも雪灯籠が準備され、点灯する。

           バス道路に灯る「雪灯籠」

 私の住んでいる宅地「岩谷堂」も点灯。我が家の庭に「ローソク」を点灯した。 

 我が家の庭に灯る「雪灯籠」

 ご近所にも手の込んだ様々な「かまくら」が設置。あたり一面幻想的な世界となる。

           近隣宅に灯る「雪灯籠」

 中でも圧巻なのは、ご近所の愛犬家よる大掛かりなかまくら。その数50を超える見事な「かまくら」。ご覧下さい。

 圧巻のかまくら「雪灯籠」

            幻想的な50を超える大掛かりなかまくら「雪灯籠」

 最後にデイズニーを象徴する楽曲としておなじみの「星に願いを」お届けして終わります。下記URLをクリック願います。

    https://www.youtube.com/watch?v=5f7UxhzAwGI


「どんと祭」で「無病息災」2024年01月14日

 1月14日、仙台では前年度に使用した御神札や御守り、門松、正月飾りなどをお焚き上げし、その御神火にあたると1年間、無病息災・家内安全ですごせると言われている。このため、私も近年地元の「秋保神社」の御神火にあたってきた。

 秋保神社の「どんと祭」も同様、17時から火入れとなり、18時から御社殿で市の無形文化財「秋保神社神楽」が初奉納される。

 どんと祭はお焚き上げ前に神主による「祈願」から始まり、その後「お焚き上げ」の御守、門松、お正月飾りに着火。現場付近には火事にならないように消防車が待機し、行われる。


 「どんと祭」お焚き上げ前の神主による祈願
           「どんと祭」神主による着火

「どんと祭」燃え上がるお焚き上げ:この火にあたると一年間無病息災で過ごせる

 「どんと祭の由来」について詳細な紹介は、澤井清『勝負の神様ー秋保神社の「初詣」と「どんと祭」』をご覧下さい。下記URLからアクセス願います。

 https://wni30fioix9p.blog.fc2.com/blog-entry-51.html