仙台市で開催された「山中千尋トリオ クリスマス・ジャズライブ」を聴く2025年12月20日


 昨夜、仙台市青葉区にある「日立システムズホール」で開催された「山中千尋トリオのクリスマス・ジャズライヴ」を鑑賞した。私にとっては、2010年8月に福島県国見町観月台市民文化センターで行われた「里帰り」公演以来15年ぶりである。国見には祖父母が住み、チケット購入時に祖父が「千尋をよろしく」と語っていた記憶が蘇った。彼女は福島との縁が深く、同年3月には出生地・郡山市からフロンティア大使に委嘱されている。

2010年国見町で開催された山中千尋のポスター

 山中千尋はニューヨークを拠点に世界で活躍する、日本を代表する女性ジャズ・ピアニストである。これまで発表したアルバムは、いずれも国内主要ジャズで首位を獲得してきた。日本人として初めて米メジャー・レーベルのデッカ・レコード(ユニバーサルミュージック傘下)と契約し全米デビューを果たしたほか、2004年には日本人初のカーネギホール出演を実現するなど、国際的評価も極めて高い。ダイナリズムな表現力と超絶的な技巧、ジャズの伝統を踏まえつつも大胆な再構築を行う演奏スタイルを特徴とし、2015年9月には、バークリー音楽大学の助教授にも就任するなど、教育面でも存在感を示している。

 当日のコンサートはベース「吉峰勇二郎」、ドラムは「橋本現揮」とのトリオ編成で行われた。

冒頭はイリアーヌ・イリアスの「Impusive」で幕を開け、次いで2001年のデビューアルバム澤野工房から発売された「Living Without Friday」収録のオリジナル曲『Beverly』を披露。さらに、近藤真彦の「Sneker Blus」や、クリスマスにちなみ大幅なアレンジを施した「Have Yourself a Merry Christmas」、「Jingle Bells」が演奏され、独創的なアレンジが印象に残った。前半の締めくくりは、アントニオ・カルロスジョビンの「Desafinado」が選ばれ、洗練されたボサノバの世界観を提示して休憩に入った。

 後半は最新 アルバム「Ooh-La-La」収録のセザル・カマルゴ・マリアーノの「Crumin」から始まり、ステーヴィ・ワンダーの「 You are the Sunshine of My Life」、久保田早紀の「異邦人」と幅広い選曲が続く。さらに、2021年に急逝したチック・コレアの代表曲「スペイン」では観衆の手拍子が加わり、会場が一体となり高揚感を生み出した。

 フィナーレは山中のライヴの定番曲「八木節」で締めくくられ、アンコールは、アントニオ・カルロスジョビンの代表作「A Girl From Ipanera :イパネラの娘」が演奏された。エッジの効いたインプロビゼーションを聴かせる「山中」、体を揺らして楽しそうに演奏する「吉峰」、リムの音を響かせながら二人の音に応える「橋本」と三者の息の合った演奏に大きな拍手の中で

終演した。本公演はデビューから20年にわたる山中千尋の歩みと音楽的なルーツ、そして原曲の枠を超えて再構築する姿勢を総合的に体感できる内容であった。

 最後に今回のコンサートでも演奏された皆様もご存知の「八木節」をお届けして終わります。八木節は、群馬県・栃木県の二県に渡り、愛されている俗謡・盆踊りの唄である。桐生市で15年間過ごした彼女にとっては八木節は地元の曲であり、毎回欠かさず披露するほど特別な思い入れのある一曲である。見事にジャズ風にアレンジされた演奏をお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。演奏は下記URLをクリック願います。

https://www.youtube.com/watch?v=IBqCrXr2_9I&list=RDIBqCrXr2_9I&index=1






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