異常気象によるー今年の「双子さくらんぼ」 ― 2024年06月27日
先日、山形県天童市にある「道の駅産直売所」で珍しい実の部分が二つくっついた双子の「サクランボ」を購入。訳ありと表示がされていた。「双子のサクランボ」初めて耳にした方も多いと思います。実は、私も山形県東根市に近い、仙台市作並に住んで45年になるが、この様な実が二つくっついて生育した「サクランボ」は初めてである。

従来は、ユニークな形ゆえ規格外品とされ、普段は出回ることなく廃棄されてきたようだ。しかし、今年は6月上旬から始まった収穫期に真夏日が続き商品にならない実が大量に増え農家の経営には打撃となり頭を抱えているという。
本来なら正規品として出荷できないが、「双子果」の量が多いため少しでも生産者の収入アップにつなげようと、今年初めて訳ありコーナーを設け販売した事を後日知ったのである。

縦にくっついたサクランボ

左右不均衡な双子サクランボ
なぜできるのか?双子のサクランボ!
「双子果」が発生する要因の一つに「前年の気温」が影響しているといわれている。2023年の山形県は例年に比べ暑い日が多く、最高気温35度を超える猛暑日が8月には20日間という異常気象。このため、花芽の生育が異常に早く、生育不良を引き起こした。さらに、今年6月中旬の収穫期に最高気温30度以上の真夏日と重なり、成熟が早まり、実が傷んでさらに収穫が減ったとの事である。
正規サクランボとは?
ここで、改めて正規「サクランボ」の基準について調べてみた。
「サクランボ」は大きく分けて2つの基準がある。1つ目は「色」:サクランボの赤みの面積がどのくらいかを表す「色付き」基準。「佐藤錦」は、着色面積70%以上で「秀」、60%以上で「優」、50%以上で「良」と判定される。他方、出荷時期が「佐藤錦」より遅く、かつ佐藤錦よりも「甘い」サクランボとして近年評判の「紅秀峰」は、若干基準が異なる。80%以上が「秀」、65%以上で「優」、50%以上が「良」である。いずれも、赤みが多い方が甘くて美味しい「サクランボ」となる。
2つ目は「サイズ」である。S(18mm以下)、M(19mm以上)、L(22mm以上)、LL(25mm以上)、3L(28mm以上)、4L(31mm以上)に分けられる。この中で生食用として販売できるのはMサイズ以上のサクランボ。サクランボは大きいほど甘くて、果汁が多いとの事である。Sサイズ・着色50%以下、割れ果・双子果は規格外品となるのである。
今年の珍しい「双子サクランボ」、今年1年限りの貴重な産物であることを願う次第である。
最後に、「さくらんぼ」にちなんだ「チェリー・ピンク・マンボ」(Cerezo Rosa)をお届けして終わります。原曲は「Cherry Pink And Apple Blossom White(Cerezo Rosa)」というフランスのシャンソン。1953年ペレス・プラードはその曲をマンボ風にアレンジ。1955年映画「海底の黄金」のテーマ曲として大ヒット。ペレス・プラードの初のミリオン・セラーとなった記念の曲。軽快なマンボのリズムでお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。

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