お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIAN その1: アート編 ― 2024年03月06日



Blue Noteジャケットで最も人気のある「Cool Struttin's / Sony Clark」Blue Note 1588 も展示 右端参照
さらに、トイレ内にも今まで見たことのないDSMのモダンなデッサンも飾ってあった。 DSMのリトグラフを中心に、約400枚のLPを収集する熱烈な愛好家であるマスターのマニアックな一面を窺うジャズ喫茶である。
最後にDSMデザインが冴える、宙を飛ぶ二人のテナー奏者の壮烈なバトルを描いたジャケットとして知られるLPから、バラード「エンブレイサブル・ユー」をお届けして終わります。ロイ・エルドリッジ(Roy Eldridge)からパーカー(Charlie Parker)の受け渡しをお楽しみ下さい。
演奏は下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=mkMIFNoLtVo

お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIANその2:オーデイオ編ヘ続く
お洒落で本格的なジャズ喫茶ーJazz Cover Art Gallery, Jazz Listening Cafe, and Jazz Wine Bar PARAGONIANその2:オーデイオ編 ― 2024年03月08日

リトグラフ画像下の家具調JBLのヴィンテージスピーカー「パラゴン」
このスピーカー、実は岩手県奥州市水沢にあったジャズ喫茶「ハーフノート」で、2021年にマスターが亡くなるまで、長らく使用されていた由緒あるヴィンテージ・スピーカー。スピーカーを譲り受けたマスターは、店名にこのスピーカーにちなんで「パラゴニアン」と命名したとのことである。

「ハーフノート」で使用されていたJBL Paragon(パラゴン)スピーカー
ここで、「パラゴン」について補足する。オーディオ・ファンにとって一度は名前を聞いたことがある名機パラゴンは、1957年から1983年まで約1000台が製造された。日本では、1965年山水電気が輸入を開始し、本格的に流通した。ステレオ方式による、3ウェイ・6スピーカーの画期的なフロアー型スピーカーである。パラゴン製造には高い技術を持つ木工職人を必要とし、、全て手作業で制作された。 JBL社において、ただ一人残った職人は日本人。この最後の日本人が引退した1983年に製造が終了した。この様な背景から日本人にも人気のあるスピーカーである。
使用アンプは、「パラゴン」と相性のよいMacintosh の最上位機種。
パワーアンプMC2301は、出力段にジャズ向きのKT88真空管8本を使用し、真空管アンプとして驚異の300Wの高出力を実現。プリアンプC1000/Tは、豊潤且つ繊細な表現で音楽の楽しさを魅了する真空管アンプである。
使用レコードプレーヤーは、Nottingham Analog Studio Space Deck HD,および Thorens TD-124 MkII。カートリッジは, Ortofon SPU-GT, Shure. V15 Type III。こだわりの防音設計と豪華なオーデイオシステムで、話し声も聞こえないほどダイナミックで生演奏の様な至高のアナログ・サウンドを楽しむ事ができた。

AMP Macintosh MC2301・ C1000C/T
もう1台入口ドア側に設置されたスピーカーは、やはりJBL社の「EVEREST」である。「EVEREST」は、アナログからデジタルへと移行しようとした時代に「パラゴン」に代わる新たなフラッグシップスピーカーとして開発された。 EVEREST <DD55000>は、何処にいても正確なステレオイメージが得られるという、全く新しい技術を用いて1985年にパラゴンの創造性溢れるステレオを受け継いだ傑作品として誕生した。
パラゴニアンではCD演奏の際、この「EVEREST」を利用して高音質のサウンドを提供している。CDプレヤーはESOTERIC。CDによるEVERESTを利用した演奏は、PARAGONに比べ大型スピーカーにしては意外と静か。高音質で、透明感のある質感の高い素晴らしいサウンドであった。

入口ドア付近に設置された JBLスピーカーEVEREST DD67000
最後に、店内で流れるLPレコードから私の好きなモダン・ジャズの名盤Miles Davis QuintetーLound Midnightをお楽しみ下さい。演奏は下記URLをクリック願います。
https://www.youtube.com/watch?v=GIgLt7LAZF0

映画「オッペンハイマー」を観て ― 2024年03月29日

昨年から、是非観たいと思っていたこの映画。早速、日本上映の初日に鑑賞したので報告する。
ストーリーは2つの公聴会が基となって構成されている。一つは、オッペンハイマーが政府の公職から追われるまでの1954年の聴聞会である。
もう一つは、オッペンハイマーと確執があるアメリカ原子力委員会創設委員であるルイス・ストローズの1958年に上院で開催された公聴会である。この部門は白黒写真で撮影されている。

「Russians」は1985年リリースされたソロアルバム「The Dream of the Blue Turtles」に収録。当時のアメリカとソ連の冷戦と相互確証破壊について書かれた曲である。
演奏は下記URLをクリック願います。<和訳付きで聴くことができます。>
https://www.youtube.com/watch?v=376SZvpqIQg&t=2s

1. 中村宏「ジャズを求めて60年代ニューヨークに留学した医師の話」
ディスクユニオン社、2016年 ISBN978-4-907583-87-3
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